2012年1月13日金曜日

みかんチャボ5

「チャボさんと居ると楽しいわね。
きっと、その素敵なみかん色のせいね。
よかったら、私と暮らさない?」
「え?」
「明日、わたしの唯一の友達に合わせてあげる。」


「この木よ。」
次の日、チャボリーヌと井森さんは
庭のミカンの木へ行きました。
「いっぱいあったけれど、今はこの木だけなの。」
井森さんは悲しそうだった。

「・・・このミカン色の羽が、好きなのか?」
「私は貴方に一目ぼれしたのよ。
それは、あなたの個性だから。
あなたも自分を愛してあげて。」
「皆に嫌がられるのに?」
「私は好きよ。素敵よ。」
「ずっと一緒に居て良いのか?」
「寂しい一人暮らしだもの。あなたが居たら、
明るいみかん色で毎日楽しいわ。」


じゃあ僕は、毎日ミカンの木を守るね。
そして、井森さんと仲良く暮らそうね。」
「まぁ、ありがとう。」
井森さんは喜んだ。
チャボリーヌも嬉しかった。

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